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自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


by agtec
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多分初めて「ゆり根」を食らう

恥ずかしながら、32歳と10日経ってはじめて「ゆり根」とやらを口にした。なんかに混ざっていたり、何かの料理の材料になっていたりしてなんやかんやで実は口にしていることもあるかとも思うけど、ゆり根と自分で認識して食べたのは初めてだと思う、というか記憶にないんだからホント初めてだ。
多分初めて「ゆり根」を食らう_a0064927_22133574.jpg
ちょうど今ごろから12月ごろまで収穫が行なわれるようで、保存方法は上の写真のようにおがくずに入れておくとかなりもつらしい。実は、お客さんで「ゆり根を扱っていないですか」と問い合わせがあって、オイラの会社の契約農家さんの紹介でゆり根を仕入させてもらって、自分でも食べてみようと少しお裾分けさせてもらったんだけど、なんでも、主な生産地は北海道で、不思議なことにそのほとんどが本州方面に出荷されており、地元ではなかなか馴染みが薄いのだという。本州方面というけれど、栃木人のオイラも馴染みはほとんどない。主に京料理の材料になるらしく、実は本州方面といってもその殆どがとくに関西、京都なんかへ出荷されるのが多いという。そんなんで、地元でも馴染みが薄いもんだから、オイラもゆり根の存在をすっかり忘れていたくらいなんだけどさ。

ところで、ゆり根とは、その名の通り食用のユリの球根で、コオニユリというユリの品種が一般的に使われるという。水溶性の食物繊維で、たんぱく質やカリウムのほか、ビタミンもB1、B2、B6など多く含まれる健康的な食べ物だそう。しかし、地元でも馴染みも薄いもんだから、オイラはもちろんのこと、食べ方がよく分からない人も少なくはないらしい。で、そのゆり根栽培の農家のかあちゃんに食べ方を教えてもらうと、イチバン簡単な食べ方はじゃがいもを茹でるように塩茹でがいいそうだ。と、いうわけで、サンプルで1コ煮立った鍋に入れて5分くらい茹でてみた。
多分初めて「ゆり根」を食らう_a0064927_2214441.jpg
あんまり煮すぎると、けっこう煮崩れしやすいらしい。で、いい塩梅で鍋から上げると、ホントにおイモのように柔らかくなっていた。見た目はニンニクみたいなゆりの球根。その球根はまるで花のつぼみのような感じで一片一片むけるんだけど、そうだねー、中心までタマネギのように詰まっている。この一片一片をりん片というそうだ。
多分初めて「ゆり根」を食らう_a0064927_22143021.jpg
で、お味のほうなんだけど、食べなかったのが損だったくらい美味い!栗のような甘さと、ジャガイモのようなホクホクした食感。こんなに美味いとは。ということで、クセになってしまう味だ。ネットで調べるとゆり根レシピもいろいろあって、今度はいろんな料理にも挑戦してみよう。

・・・と、いうわけで、ゆり根をオイラんとこでも扱うことにした。商談はこれからだけど、灯台もとくらし、まだまだオイラも知らない北海道の味覚はいっぱいあるなと感じる今日この頃だ。

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by agtec | 2007-10-18 00:11 | ●食材を活かすレシピ集