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自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


by agtec
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ロストジェネレーション

 オイラも参加しているメーリングリストの仲間から、とある話題で『「ロストジェネレーション』にあてはまる皆様のご意見を・・』と振りがあった。しかも「モラトリアムな~」って冠付きでだ。あららら~、そういう形容詞できたか。うまいなぁと思いつつ、確かにオイラも大事なことを、引き伸ばしに引き伸ばしてるような感は否めない(苦笑)ので、こう返事した。「オイラもまだだね~」と。ん?何がまだかって?そりゃぁ、この年齢で考えてしまう大事なもののひとつといえば「結婚」ということなんだけどさ。そんな話題でのやりとりだったんだけど、でもその前に、オイラの場合まずそういうお相手から探さなければならない。ここのところそういった色話に関してはず~と疎縁だからなぁ~・・・。おっと、こんな話題をしようと思ったわけではない。さて、今回はメーリングリストの話題とはまったく関係ないが、たまたま「ロストジェネレーション」ってコトバに勝手に反応して、ちょっとそのキーワードでひとり言。
 どっかの新聞で「ロストジェネレーション」という連載特集があったそうだ。ま、本来の意味はさておき、現在の25歳~35歳の世代を指しており、青年期にバブル崩壊という空白の10年を経験した世代だという。また、バブル崩壊後の経済停滞による就職難ということもあって別名「氷河期世代」とも言うそうだ。へぇ~、である。となると、オイラは31歳なので、まさにこの世代でいえば黄金世代?だ。いやしかしまぁ、なんでもこうやってひとくくりにしたがるんだね、この世の中というのは。でも、マーケッティングや分析等するにはこういうふうな言い回し的枠組みも必要なんだけどね。ま、オイラもそんなひとくくり的な表現にのっかって書き込んでみると、もうひとつこんな言い方もできるよね。オイラたちは俗に言う「団塊ジュニア」の世代だってね。ちょうど’90年からの約10年もの間、多感な青春時代を送りながら、卒業するころの雇用状況はというと実は最悪でこれは後になっても今になっても続いているわけなんだけど、そういった世の中に果たしてオイラたちは何かを求めていた(る)だろうか・・・。
ロストジェネレーション_a0064927_254784.jpg
 この空白の10年、国も地方も企業もいろいろ景気回復を第一声にしてきたけど、「しばらく世の中の動きをみよう」って様子は見てきたものの、行政が破綻したり合併により農村部から行政機能がなくなったり、突然会社もなくなったり・・・。経済という枠組みの中で景気だとか雇用だとかをひとつのものさしと考えた場合、オイラたちの世代が思うのは、世の中にこーなってくれとはあまり考えてはいないかもしれないね。むしろ、「自分がどんな風に生きたいか、どうなりたいか、どう暮らしたいか」ということが前提になっている気がしない?ま、そんな生き方を「マイペース」だの「自分本位」だのとよく揶揄される世代でもあるけどね。
 そんな中、自分という生き方、ライフスタイルも含めて、正社員として企業の社員としてではなく働いている(アルバイトとか日雇いとか、家事手伝いだとか)人を「フリーター」というコトバでこれまたひとくくりにして、強いては最近のこの世の中は蔑称として使われているような感もある。オイラもフリーターって言われる時期も経験しているが、オイラたち「団塊ジュニア」を育てていただいた本元の「団塊の世代」のみなさまは、なんかこういろいろと「こうあるべきだ」という注文が多い気がするね。でもね、大人になって社会に出てみたらこういうふうな世の中になってたんだもの。もうひとつ別な言い方で「さまよう世代」だとかってその新聞には書かれてもいたようだけど、さまようような世の中をつくっていただいたのは上の年齢層のみなさんなんだけどね・・・。
 まぁ、こううだうだと書いてはみたものの、「ロストジェネレーション世代」だからあーだこーだとか、上の世代がどーとかこーとか、いまさらそんなことを改めてどーしてほしいと思っているわけでもなくどーでもいーことなんだけどさ、最後に一言だけ言わせてもらえば、ある農家さんがこんなこと言ってた。「この土地は先祖から譲り渡されたものではなく、子孫からの預かりものなんだ」って。今日も事務所の近くを選挙カーが行ったり来たり・・・、今年は選挙戦の年だ。この農家さんの発想で、『子孫から「現在」という今の時間を預かっている』という考え方で、「ロストジェネレーション」だなんてこんなバカげたネーミングが出ない世の中づくりを、選挙で燃えている候補者のみなさんから聞こえてくればいいけど、ま、政治も官も民もオイラのような一介のサラリーマン含めてみんなでつくっていけたらなぁと思う。「ロストジェネレーション」を直訳すれば「失われた世代」。「失われた」って職は失われたかもしれないけど、そんなことなんて世の中がただ言っているだけで、オイラはいろんな仕事なども経験してきたわけだけど、終身雇用だとかそんな考え方ははじめからなく、ある意味精神的な意味で得たものもまた多いとも思う。世代がどーのこーの関係なく、みんな一生懸命生きてるんだ!という「オイラのひとり言」でした。
by agtec | 2007-04-04 23:49 | ●オイラのひとり言