自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


by agtec
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カテゴリ:●まちづくり関係コラム( 7 )

 今日は旭川から車で約1時間ほどにある、とあるK町へ社長と一緒にまちづくり関係のお仕事ででかけてきました。今、オイラの会社で、とあるプロジェクトを仕掛けようとしているんですが、今日はその第1回目の集まり。町の担当者をはじめ、地元の有志の方々に集まっていただき、今回のプロジェクトについての企画の説明と意見交換をおこなってきました。地域資源を活用し交流人口を増加させ、地域の活性化につなげていこうというもので、そして一方では地域再生というキーワードのもと、地元のみなさんが主人公になるようなまちづくりのお手伝いをしていこうというもの。具体的な話はまだブログでも紹介はできませんが、今回古くから町の活性化にご尽力されて活動されてきたみなさんに集まっていただいたので、いろんな意見が聞けました。
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 19:00~の会議だったのですが、予定にあった会議レジュメが一通り終わると、いつの間にかお酒がでてきて、お酒も入りながらの車座会議となりました。さきほどの会議とは一変し、お酒の力も入って、あーしたらいいとか、こーしたらもっと面白くなるとか、より具体的、かつ斬新な意見も飛び交い、まるで子どもにもどったような屈託のない話で会場はにぎやかになりました。
 まちづくりにおいては、こういった場は必要です。お酒の席だからこそ無礼講で本音も出る。その本音の部分がまちづくりにおいては大切なことがけっこう多いものなんですね、実は。こういった地元のみなさんの意見を集約しながら、プロジェクトを進めていく予定です。軌道にのりはじめたら、今回のプロジェクトについてご報告しますね。
 ・・・といいつつ、結局日付も変わる0:00近くまで盛り上がり、事務所に戻ってきたのはもう午前2:00。お酒の席といっても、オイラは今回ドライバーでもあり飲んだ社長を丁重に?送らなければならないこともあるのでお酒を1滴も飲めず(´_`)。でも次回の会合で仮にお酒が出てきても今度は社長がドライバーになってくれると言ってくれたので、オイラが飲む番でいいそうです(^-^)。連日日付が変わってのお仕事です。でもこういうみなさんに逆に元気をもらいながら仕事ができるので楽しいです。


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by agtec | 2008-12-26 02:31 | ●まちづくり関係コラム
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 今や全国区ともなっている旭山動物園。その所在地は旭川市東旭川町地区にあり、この地区の字名は倉沼地区。倉沼に住んでいる人たちは「旭川市東旭川町倉沼○○番地」となるわけだ。その倉沼地区より東のほうへ進むと、豊田地区、瑞穂地区、米飯(ペーパン)地区といった3つの字名をもった地域になる。この3字地区は「旭川第一中学校」の校区となっており、今年も3つの校区内の子どもたちは地元のこの中学校に通っているはずであった。
 地域から学校がなくなるということは地元にとったらよりどころがなくなるのも同じ。とくに幼少~思春期時代の生活の大半を、学校とともに過ごしたとなるとひときわ思い入れも深いのは当然。いろんな公的施設があるが、学校という施設においてはけっこうそういうところがある。しかしながら、廃校にせず存続させたいという願いもむなしく、生徒数の激減から平成19年やむなく閉校となった(上記写真:外観、内部ともにまだまだ立派な施設)。
 そこで、廃校となった学校跡をなんとか地域の拠点施設にできないだろうかと、地元の有志たちで「同校跡利用検討実行委員会」という組織を発足させ、この学校施設を活用し、同時に地域活性化を図っていこうという目的をかかげ、動物園が近いこと、そして匠の農家さんも多くいる田園地帯ということもあり、この学校を拠点に都市と農村の交流を軸とする「グリーンツーリズム」の推進をおこなっていこうということで、今年度さまざまな取組みを行なってきた。
 そして、昨日(といっても、もう日付が変わっているので正式には12月11日の話)は18:00から、今年度の活動報告会を行なうということで、猛吹雪の中、この報告会に参加してきた。あ、オイラはこの実行委員会からの依頼でグリーンツーリズムおよび廃校活用等におけるアドバイザーとなっているわけで。a0064927_23201896.jpga0064927_2320789.jpg
 今年はまずグリーンツーリズムを地域ぐるみで盛り上げようと、農業体験や漬物づくり体験、そして学校活用においては農業講習会やサイエンスキャンプにおける校庭でのキャンプと星空観察会などを行なってきた。オイラの会社では、とくに本州からの修学旅行生における農業体験の受入等の手配、および受入体制づくり等でお世話させていただいた。
 報告会では、そのときの模様の記録映像等をみながら意見交換を行なった(上の写真左)。はじめて受入する農家さんもいたが、実際受け入れてみると普段当たり前のことに子どもたちが感動することを受け、農家さんも逆に元気や発見、驚きをもらったということで、受入を敬遠していた方々も来年も是非やってみたいなどといった意見をもらった。
 学校の活用においては、対面式、お別れ会などにおける会場として利用などした。今後は、より具体的な農村体験等の受入にしていくために、旧一中を宿泊施設化に向けた検討も来年度おこなっていくこととなった。これらをまとめた報告書を旭川市長に提出し、来年度に向けてさらに検討を重ねていくことで一致した。
 今回の報告会では、地元の農家さんの手作りの漬物と、ナナツボシ(お米の品種名)および古代米の炊き込みご飯、自家製味噌を使った味噌汁などがふるまわれ、意見交換に華を添えた(上の写真右)。
 ところで、グリーンツーリズムにおいて一言だけ言わせてもらえば、こういった取組みには「地域ぐるみ」ということがキーワードとなる。そして無理に受入などの強制はしてはいけない。「やれる人」から「やれる範囲」で、「今できることを」というのが鉄則だ!この視点だけは常にもっておいてもらいたいなぁと思いつつ、来年度に向けてより活動が発展していくことを期待したい。もちろん、アドバイザーとして微力ながら助言もしていくつもりなので、今後もよろしくお願いしますね!

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by agtec | 2008-12-13 00:19 | ●まちづくり関係コラム
今日は携帯から。

今日は取材最終日。鮫川村を後にし久しぶりに栃木の実家に帰省。居候しながら原稿書きの真っ最中。

今日は「まめで達者なむらづくり」で実際にダイズづくりを行っている78歳のご夫婦に話を聞いてきた。

鮫川村では70歳、80歳はまだまだ農業現役世代で田や畑を守ってきた世代。しかしやめたくてもやめられない世代でもある。

次期高齢者にいかに自分の郷土(地域)を引き継ぎ、また農業(地に足をつけた暮らし)を守っていくかに対する思いを聞くことができた。

続きは記事になってから…。

ではでは。

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by agtec | 2008-09-25 23:59 | ●まちづくり関係コラム
 出張中は、ノートパソコンを持ち歩いている。今日はインターネット環境の整ったホテルに宿泊しているので、ノートPCで更新中。オイラは今、福島県白河にいる。そう、白河関所のあるところ。
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(写真1:ホテルの窓より新白河駅西口を臨む)

 新幹線の停車駅新白河駅の近くのホテルに宿をとって、某雑誌の現地取材で、車で約1時間ほどにある福島県鮫川村まで訪ねている。
 鮫川村は人口4200人あまり。茨城県との県境に近い阿武隈山中の小さな村。高齢化率30%で村の大部分が標高400m~650mにある中山間地域で、主な産業は農業や林業などの一次産業。
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(写真2:山あいにある小さな田んぼ。このあたりも稲刈りが始まってきている。)

 近くには「合併しない宣言」で有名になった矢祭町がある。同じ東白川郡にある残り3町も平成の大合併に加わらず鮫川村もそのひとつ。住民投票で合併反対となり、現状を維持していくにもやはり小さな村では財政が厳しい。そんな鮫川村ではユニークなムラづくりを行なっているということで取材に来ている。
 
 高齢者が増加する中、村の主産業である農業と結びつけ、ムラの元気を取り戻そうとしている。それが「まめで達者な村づくり」事業。これは、村の高齢者が各自で持っている知識と技術を活かして大豆づくりをしてもらい、身体を動かし、収穫の喜びを味わい、大豆とそれからできる加工品を家族と食べて健康を喜ぶというもので、元気な高齢者を増加させ、老人医療費や介護給付費の減少とあわせて、村に誇りや自信をとりもどし、農業収入の増加、生きがいづくりを図っていこうという。
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(写真3:マメで達者なおかあさん。話を聞くと77歳。この大豆畑全部おかあさんひとりで栽培しているという。元気だ。)

 あんまり書くと、取材の意味がなくなってしまうので、この続きは、雑誌で記事になってからご紹介するが、自家用として使いきれない大豆は全量村が買い取り、村の農産加工施設で味噌や豆腐・納豆などに加工し、村内で販売。直売所も年間9000万ほどの売上があり、地域にあるものを利用して内発的な元気な産業創出をし、それだけにとどまらず村負担の医療費が大きく減少しているというのだ。
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(写真4:直売・加工施設「手・まめ・館」。空き幼稚園を改修し利用している。年間10万人もの人が訪れるという。)

 そんなこれから到来するであろう超高齢化社会において、地域を持続的に引き継いでいける高齢化社会のモデルともいうべく、その先導を行く鮫川村だ。

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by agtec | 2008-09-24 23:54 | ●まちづくり関係コラム
 先日の新聞の一面に『「徳育」正式教科に』という見出しが出ていた。政府が教育改革であーだこーだ言っている「教育再生会議」で検討されていることで、阿部さんも出席した総会でも一致し、5月に予定している報告会で提言する方針を固めたという。現に存在する道徳教科の格上げのようで、阿部さんの掲げる「いじめ問題」や「犯罪の低年齢化」「社会的モラルの低下」を踏まえ「国と郷土を愛する態度」が盛り込まれた改正教育基本法の下での「規範意識の向上」としての目玉対策だともいう。しかも、これまでの道徳は学習指導要領で定める「教科」では教科としての成績判定がなく、将来的には「徳育」も成績判定されることになるらしい。う~ん・・・、何を評価するのだろうと首を傾げてしまう。確かに価値観の押し付けとか、評価によって思想的に右に傾くというような懸念の声もあるようだが。
 さて、日本の教育における教育体系の基礎となっているのはイギリス発祥の三育主義だそうで、教育の基礎は「Mental Training」「Religious Training」「Physical Training」の3つに分類されているようだ。それがそれぞれ「Intellectual Education」(知的教育)「Moral Education」(道徳教育)「Physical Education」(身体教育)と教育的に改良され、ご存知日本語で「知育」「徳育」「体育」と訳され現在に至っている。「知育」は国語、算数、理科、社会・・、「体育」はあの運動する授業の「体育」、そして「徳育」は言葉通り「徳育」。その「徳育」を日本特有?の「成績判定」にするという危なげな(というふうにオイラは見てしまうが)教科になろうとしているというのだ。そうなった場合、近くこの「徳育」という教科の名の授業を受けた生徒たちが社会人になったとき「オレさ~、音楽と徳育の成績1でさぁ~、得意じゃなかったんだよねぇ~。だからこんなダラダラしてんだぁ~」みたいな会話も出てくるかもしれない。規範を教えるどころか、逆に得意、不得意の教科的ものさしにしか見えなくなってしまうんじゃないかなってね(ん?最近は5段階評価もなくなったんだっけか?)。
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 そういえばこの三育のほかにもうひとつ「食育」というコトバまで出てきた。2005年に「食育基本法」が制定されたことはみなさんもご存知だろう。食べること、強いては食べて生きること、つまり生命の大切さまで総合的に盛り込んだ「食育」ではあるが、「食」に関するあらゆることまで学校で教えなければならない時代なのかと思ったりもした。近頃では「大人のための食育」なんてキャッチもあるが、成人しても尚「食育」的な講座や教室がおおはやりだという。その昔は、経験や体験、そして親をはじめじーちゃんやばーちゃんたち家族の中で、さらに近所の年配の方々との井戸端会議の中で、知らず知らずのうちに味覚や旨み、調理や加工の知恵など、アウトドアなんて横文字の枠にはめられなくとも、遊びの中などでなんとなく五感で感じながら身体に刷り込まれてきたものだと、田舎育ちのオイラなんかは思っちゃうんだけどさ、核家族化や、近所づきあいなどコミュニティの希薄化による個主義になって、目に見えないそのへんに行き交ってきた社会の中の教育がなくなってきた現代だからこそ出来た基礎教育なのだろうかね。
 道徳の授業も、小中では義務教育の中で習った覚えはあるが、机上の教えというのは結構退屈な授業だったことを覚えている。むしろ、自分で言うのもなんだが、結構やんちゃな遊びやいい意味での悪友も多かったので、近くのおっちゃんに怒られたり、子供社会での上下関係の中で目上に対する敬いの礼儀作法?を教わったり、そんな中でのほうがオイラの中ではある意味「道徳」だったような気もするね。評価するのは世間の目だったりして、強いて言えばそれが教科ではないけど世間による成績判定だったりしてね。いやはや、規範にしても、食べることにしても、変な意味、人間が人間らしく生きていく基礎的な部分を、国が旗振りまでしておせっかいをかけなきゃいけない時代なんだねぇ・・・と、ちょっとオジさんの愚痴っぽくなった「校区コミュニティ的コラム」でした。
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by agtec | 2007-04-04 03:10 | ●まちづくり関係コラム
 先週の月曜日「廃校の有効活用を考えるシンポジウム」が開かれ、「行政財産を無駄にせず地域の振興を図る」というテーマでパネルディスカッションが行われた。アグリテックも地域資源を活用したマチづくりのマネジメントを行っていることもあってパネラーとしてお声がかかり、代表の井下がパネラーとして参加した。コーディネーターより、地域振興視点でいえば、とくに廃校のしわ寄せがくるのは農村部ということもあり、昨今の農業政策や農業・農村のあり方・展望などに重きを置いた内容でパネルディスカッションは進んでいった・・・今回はその続き(前編の書き込みはこちら)。a0064927_2147271.jpg 
 廃校活用シンポジウム開催の主催者で廃校活用ネットワークの代表でもある古屋氏もパネラ-として参加。古屋氏の校区の第4小学校が昨年廃校になって1年。地域ではよりどころであった小学校を残したいという気運が高まり、廃校を活用した取り組みが地域内ではじまってきたという。ただ、どう活用していくかはやはり地域(校区)内での話合いが必要だったと語る。まずは、廃校になると決まったとき、廃校準備組織的なものを地域で立ち上げ、廃校になってからはその組織をそのまま移行改名し廃校活用を考える会として活動してきているという。廃校活用を考える会になってからの経緯としては、廃校を管理していくためには管理資金が必要だと行政に要望を出すも、もちろん財政難のため却下。そんな中、民間で廃校を使わせてほしいという要望があったという。そこでは福祉関係の法人で、廃校を福祉施設に使いたいとのこと。そこで、地域住民に福祉施設としての活用についてのアンケートを実施。6割強が賛成だったという。というのも、年配の方が地域には多く、その反応ではないかという。次に、その法人に委ねてもいいかどうかのアンケートと住民投票を行い7割強が賛成、福祉施設での活用ということで決まりこれから活用方法について具体的に話を進めていく段階になっているという。しかし、「地域のよりどころ」という地域住民の思いもあることから、単独にその法人が活用するだけでなく、どのような形で地域と連携して地域の一部として一緒に存続していくかを、その法人に要望を出しながらお互い協議している最中でもあるという。
 さて、第4小学校はこのような福祉法人が施設利用として廃校活用を具体的に進めている段階であるが、旭川市は廃校活用おける募集に対して何か決まりはあるのか。旭川市教育委員会によると募集は一般公募制にしており、学校跡ということもあって、地域性に配慮し社会福祉法人や学校法人のような公益性の高い活用を求めているが、昨今の地域再生の観点から、地域政策上で地域振興になりうるような企業等の民間利用も募集対象としているという。
 そんな中、井下からは全国の廃校利用の事例を取り上げた。そのひとつ、アグリテックでもお付き合いをしている千葉県南房総市和田地区(旧和田町、昨年近隣7市町村と合併した)にあるNPO法人「ネイチャースクールわくわくWADA」の話。平成7年に児童数の減少から廃校となった上三原小学校を平成9年に、自治体ではなく地域住民である自治会が運営する「自然の宿くすの木」という宿泊施設として生まれ変わった。当時宿泊施設への活用の事例はほかにもあったが、ここの特徴は自治体ではなく地元自治会で、つまり地域住民が運営しているという点だ。当時では大変珍しく話題にもなったところでもある。あれから約10年。当初は地域住民での運営はやはり結構たいへんだったが、同時に地元有志でつくる「ネイチャークラブ」のような組織がたちあがり「くすの木」を拠点に地域住民の知恵や技を活かした農村体験メニューを100種近く有し、講師や指導はもちろん地元の人たちで行っている。それが現在のNPO法人「ネオチャースクールわくわくWADA」だ。施設活用といえばたとえば地元でとれる山菜を山菜ツアーとして採って来て「くすの木」で調理体験など、学校の調理場の活用もしている。講師の中でとく活躍しているのは農家のおかぁちゃんたちとお年寄り。リピーターもあとをたたない。アグリテックでは地域と地域との協働ということで、くすの木のスタッフのおかあちゃん達が慰安旅行に北海道に来たいということもあって、昨年秋に旭川近郊での体験旅行を企画した。逆に、こちらからも、くすの木に行くようなプランを立てたり、地域間の交流に向けて現在企画中である(オイラが担当になってるんだけどさ)。廃校の活用は地元のよりどころでもあるので、地域の人たちがより学校を核にした取り組みができれば農村地域に元気が生まれるのではと提案。
 小河先生は、美瑛で福祉施設的なギャラリーカフェを開店している。やはり地域の農家の人たちと一緒に、ここでしか創れないものなどを提供しながら地域が元気になる方法を模索しているという。
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 今回、会場に来場した人にアンケートをとっており、廃校をどのように活用したらよういかという設問があり、自由に記入できるようになっていたのだが、コーディネーターの佐々木氏よりいくつかそのアンケートが紹介された。やはり「農業や自然を活用した体験型の施設がいいとか」「グリーンツーリズムの中核に」、「そばうちや創作活動のできる体験工房に」「農村滞在型の宿泊施設に」など、「農」や「地域にあるもの」を活かした住民参画型の施設への活用の要望がとくに多かったとの報告もあった。
 最後に、佐々木氏から今年から農業政策も大きくかわり、また、教育法の見直しなど、とくに農村においては「不便」「不安」が増す一方。しかし、この事態に何もしないわけにもいかない。地域のコミュニティのよりどころとしての学校が学校であるために、コミュニティ再生の場、また、農村振興の場として廃校だけでなく、学校の活用をしていければと提案。また、これはある地域だけの問題ではなく、食糧の現場である農村の危機などあらゆる問題をこの「廃校」というキーワードから生産者、消費者関係なくみんなの共有問題として取り組んでいければとまとめた。

 こんな感じで滞りなく廃校シンポジウム並びにパネルディスカッションは終わった。今回は「廃校活用」というキーワードであったが、逆に廃校にならないような取り組みも地域に必要であるのではないかとも思う。地域が農村が元気になるように、「自分の住んでいる地域が豊かな場所だよ~」「一緒に暮らしてみないか~い」と、移住等も視野に入れてにぎやかにこどもたちがあたり前に遊んでいる風景のある暮らしを地域自信で発信していくことも忘れてはいけないと思った。たいへん微力な力かもしれないけれどそれが地域の誇りになりコミュニティの原動力にもなると思う。大雑把に箇条書き的な書き込みになってしまったが、次回からは、オイラの思いなどを夢多(ムダ)話していきたいと思う。(つづく)
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by agtec | 2007-02-05 21:54 | ●まちづくり関係コラム
 2000年4月の地方分権一括法の施行により、住民に関わる身近な行政は国(中央)ではなくできる限り地方が行うこととして、各市町村自治体が自主性と自立性をもって十分に対応するような措置がとられてから、郵便局の民営化(僻地からの撤退)に、平成の大合併、夕張の破綻など、小泉さんが行ってきた痛みを伴う改革によって格差社会と呼ばれて久しい昨今、本政策に掲げる自主性自立性に思わず首をかしげてしまう。住民にとってみれば地域に権限が委譲することによって自分の住んでいる地域により自信と誇をもてる暮らしをわれわれの手でつくっていけるという期待もあったはずだが、フタを開けてみれば痛みばっかりのような気もする。ま、こんなことは広くメディアやマスコミでも取り上げられているのであえて深くは突っ込まないが、暮らしという点でいえば自治体の財政問題に絡む合併などでの行政サービスの希薄化、効率性を優先した公共施設やサービスの縮小化などそこに腰をおろして生活を営んできた住民にとって、「安泰・便利」から「不安・不便」な暮らしへの移行も余儀なくされている地域も多いのではないだろうか。そんな地域の暮らしの中でイチバン地域の人々がコミュニティをつくりやすい場所、それは「学校」。いま、この地域の中の学校にも存続や統廃合など、近年の政策のしわ寄せのように存続の危機に多く直面している地域も少なくない。とくにこのような問題が多い地域は、自治体の財政難による合併や少子化問題も絡みながら、とくに過疎化や住民の高年齢化に伴って中山間地域をはじめ多くの農村部に顕著にみられる。しかし、一方東京の過密地域でも少子化が主な要因であるようだが都心の学校で母校がなくなるという危機に直面しているところもある。
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 さて、北海道に目をやれば、オイラの住んでいるとなりの旭川市。この人口36万人を抱える北海道第2の都市の中核都市でさえ、学校の統廃合問題は現実的なものになっている。昨年4月に、旭川の郊外にあり今話題の旭山動物園のある校区に建つ第4小学校が廃校になった。また観光地としても有名な神居古潭地区にある神居古潭小中学校も今年3月に閉校となる。今後も統廃合の予定の学校も数校あるといい、市教育委員会でも適正な学校規模に調整していく予定とのことだ。廃校になった2つの学校の理由はいずれも児童数の減少だそう。豊田の第4小学校では学校がなくなったことで、地域に明らかな変化が起きている。これまで空き教室を活用していた地域の年配の方々が家から出なくなったとか、祭りや運動会などの学校を中心に関わってきた行事もなくなり、地域の人が顔を合わす機会がなくなってきたと地元の校区の住民はいう。
 そんな中、廃校になった地区の有志などにより、この問題を広くみんなで解決・議論していこうと、昨年晩秋に、廃校やこのような問題を抱えている地域地域が情報交換などできるように「廃校と地域づくり・まちづくりを考えるネットワーク」(代表:古屋勝)を立ち上げ、本日、同ネットワークと旭川農業2世紀塾主催(後援:旭川市・旭川大学・東海大学)による、「廃校空き校舎の活用とまちづくり・地域づくりを考える」と題したシンポジウムが開催された。オイラの会社アグリテックでは、地域資源を活用したまちづくりなどのマネジメントや体験観光のお仕事をしており、代表の古屋さんはアグリテックの農業体験の受け入れ農家さんでもあるということも縁で、今回パネルディスカッションにパネラーとしてお声がかかった。で、アグリテックの代表である井下が討論に参加させてもらったのだ(写真▽右から2番目)。
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 コーディネーターに佐々木悟氏(旭川大学の副学長、写真左端)、パネラーは井下のほかに、同ネットワーク代表の古屋勝氏(写真左より2番目)、小河幸次氏(東海大学芸術工学部くらしデザイン学科教授、アトリエトムテ理事長、写真右端)の4人。討論テーマは「行政財産を無駄にせず、地域の振興を図る」ということだったが、コーディネーターの佐々木氏より、地域振興、つまり地域づくり、町づくりという視点で、とくに実際に廃校になった旭川の小学校は農村部ということもあり、昨今の農業政策や農業・農村のあり方・展望などに重きを置いた内容でパネルディスカッションは進んでいった・・・。続きは、次回後編で。(つづく)

( 追 伸 )
 尚、このような地域の現状の踏まえ、様々な形で全国津々浦々、町づくりや地域づくりなどの起爆剤に廃校活用や跡地利用などの取り組みが活発に行われている。このような学校の統廃合問題は地域の暮らしや生活、とくに地域が元気になるべき源でもある子育て環境や、近年変化しつつあるいじめ問題や少年犯罪の低年齢化なども広く関係しているような気もする。さらに、学校区における地域内コミュニティーは学校を核とした運動会や学校行事など地域のコミュニティー形成に大きな役割を持つものと考える。で、オイラの他火日誌でも、このような「夢多(ムダ)」話があってもいいだろうと、ブログに新カテゴリジャンルとして「校区コミュニティ」を追加。不定期でコラム的に「夢多(ムダ)」話をしていこうと思う。UPされた際にはこんな「夢多(ムダ)話」にもお付き合いを・・・。
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by agtec | 2007-01-29 23:47 | ●まちづくり関係コラム