自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


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教育ファーム事業レポート(番外編):由仁ふれあい農業小学校@三田村農園(由仁町)

<活動日概要(教育ファーム番外編)>
○期日:平成20年10月12日(日)10:00~15:30
○場所:三田村農園(由仁町岩内1614)
○実施主体:生産者
○活動内容:林美香子さんと行く農都共生プチ体験ツアー
主催:農都共生研究会、協賛:JA由仁町、ハウス食品、JRホテルズ
旅行手配:㈱ヌーベルフロンティア

a0064927_9252313.jpg 区画ごとに参加者が栽培を学ぶ貸し農園方式で体験交流を行なっている「由仁ふれあい農業小学校」。小学校といっても参加者は、親子や会社の同僚など。主に札幌から通ってくる方が多い。当農園も教育ファーム事業のモデル団体となっているが、今回は番外編としてここ三田村農園がメインとなるプチ農村体験ツアーが開催されるとのことで同行した。 

●農都共生研究会
 主催したのは、林美香子さんが代表をつとめる農都共生研究会。林さんは元キャスターで、現在もフリーで活動する傍らエコジャーナリスト、慶応大教授と才色兼務に活動されている方。
a0064927_10302695.jpg 以前からオイラもお付き合いはあるが、この度林さんが「農都共生のヒント~地域の資本の活かし方(寿郎社)」(左写真)を書かれ、その出版をきっかけに同研究会はたちあがった。農都共生とは「都市と農村の共生」の略。地域の資本を見直して交流から共生へ地域再生にむけていろいろ研究していこうというアットホームな仲間の集まり。「発足したばっかりなので、中身はこれから」だそう(事務局の東海林さん談)。実は、当農園の三田村さんも会のメンバーで、今回のツアーの企画から携わってきた。
 ツアーは札幌発着のバスツアーで、ふれあい農業小学校の現役生とOBさんたち、そして農都共生研究会で募った農業とのふれあいの大好きな方々約30名ほどが参加。野外での農作業体験、調理、ランチ、プチフォーラムをはじめ、お楽しみ抽選会、そして帰りは由仁町の温泉やゆにガーデンにも立ち寄る盛りだくさんの内容で、都市と農村との共生をエコロジー&エコノミーから考えようというツアー行程だ。

●育苗ハウスがレストラン
 ツアー一行は、まず三田村さんから農場の説明を受け農作業体験に。ホウレンソウの間引きと、ニンジン、トマトの収穫体験。収穫したものは、ランチの食材となる。三田村農園では、田植えが終わった育苗ハウスを体験交流施設として活用している。育苗ハウス内にはなんと調理場が。「収穫したものを自分で調理して食べてもらう。これがイチバン畑と食卓を近づけるいい方法」と三田村さんは話す。この日、スペシャルゲストとして、三田村農園の食材をホテルにも活用しているJRタワーホテル日航札幌の佐藤料理長が特製カレーをふるまってくれる。三田村農園の新米と食材、そしてさきほど収穫した食材もサラダに。みんなそろって料理の準備。三田村農園の食材とプロの料理の技が加わった特製カレーをみんなで食べた。

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(写真左:みんなで共同調理、 右:佐藤料理長直々にカレーをよそう)
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(写真:協賛の「ハウス食品」さんのルーと佐藤料理特製の香辛料、そしてみんなで収穫した野菜を使ったオリジナルカレー。この場所、このときしか食べられない。美味しかった~。)

●育苗ハウスでプチフォーラム
 食後は林美香子氏と三田村さんによるプチフォーラム。同じく育苗ハウスで行なわれるのも面白い。この日プチフォーラムでは、現在の在校生たちも三田村農園に通う魅力などを語る場面などもあった。
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 札幌から親子で参加している石川さんは通って3年目。昨年からは娘さんも一緒に参加している。石川さんは札幌市内で「子どもにいい映画を見せる会」というサークルに入っており、当時「土を喰らう」という映画の上映をした。映画の中でダイコンの栽培があって、こどもたちにも実際にダイコン栽培をさせてみてはどうかということでたまたま知ったのが三田村農園。「三田村さんの教え方や人柄に触れ、自分でもいろいろ栽培してみたくなり入学した」という。一方、娘さんも札幌市内で市民農園に参加していたが、教えていただく指導者もいなく全部自分でやるのが不安になっていたところ、母親と一緒に三田村農園に来たのがきっかけ。「来てみてまず、土が美味しそうと思った」という。「毎年失敗続きですが、なんとかいろいろ収穫できています」と。a0064927_10411293.jpga0064927_10425057.jpg
(写真左:石川さん親子。「土が美味しいそう」というコトバば面白かった。右:三田村農園の参加者の畑。約30㎡ごとに区分けしてあり、自分の畑として参加者は使っている。もちろん指導に三田村さんがあたる。)

 林さんからの「札幌からここまで車で1時間くらいかかりますが、それは大変ではありませんか?」との問いに「農園に向かうときは、普段の生活から抜け出し農家のおかあさんのように。そして帰るときは専業主婦の気持ちにと切り替えています。この片道1時間という距離が、私の生活のリズムを整えてくれるリフレッシュタイムなのです」という。また、「農園の帰りにもいろんな直売所や観光スポットまわりながらドライブ気分で帰れますので楽しいです」と娘さんは続けた。

●都市と農村を行ったり来たりで高め合おう
 都市と農村の共生。三田村さんは「このように行ったり来たりしながら農村に足を運んでもらって、農業や食を理解してもらい、都市部や自分の生活の中に『農』を少しでも取り入れていただくようなきっかけになれば」と締めた。最後はみんなで記念撮影。
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 さて、教育ファームの活動のほうは、いよいよ次回が修了式。在校生のみなさんの畑も間もなく今年の作業も終わる。11月3日の修了式にむけて最後の畑管理は続いていく。

(レポーター:農村ライター 中田ヒロヤス)

※「教育ファーム推進事業」とは・・・
 農水省が進める「平成20年度にっぽん食育推進事業」のひとつで、「自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への理解を深めること等を目的として、市町村、農林漁業者、学校などが一連の農作業等の体験の機会を提供する取組み」をいいます。今年度、全国で139団体がモデル実証地区として採択され、北海道では12団体が実施しています。本事業の実施主体団体は「(社)農山漁村文化協会(農文協)」で、オイラの会社アグリテックでは農文協を通じ、「北海道農政事務所」さんと連携しながら本事業の「北海道ブロック地方事務局」として道内のモデル実証地区の進行管理業務等を行なっています。
※教育ファーム事業HPはこちら≫教育ファームねっと


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by agtec | 2008-11-15 10:49 | ●教育ファーム事業