自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


by agtec
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シラカバ樹液

 オイラも参加させていただいているメーリングリストの中でこんなお誘いをいただいた。
「シラカバ樹液いりませんか?」
 
 シラカバ樹液とは読んで字の如く、「シラカバ(白樺)」の木の「樹液」である。北海道の長~い冬を頑張って耐え抜いた森の木々たちは、来るべき春のために大地に染み込んだ水をどんどんどんどん根っこから吸い上げるのだ。3月から4月末くらいまでのちょうど季節変わり目の時期にしか飲むことができない北の大地からの神秘のおすそわけだ。シラカバの植生のない栃木の田舎出身のオイラにとってみれば、馴染みがまったくない旬の飲み物なので、飲んでみたい飲んでみたいと気になっていたにもかかわらず、毎年、なんだかんだいっていつもバタバタしているもんだから、この旬を逃してはまたこのシラカバ樹液情報は頭の隅っこの記憶の引き出しに戻され、再度引き出されるきっかけをただ待つことになってしまうオイラの頭の中の小さな記憶装置(ふ~っ、一気に書いてしまった)。メーリングリストのおかげで1年ぶりにこの情報が引き出され、今回はいよいよ飲むことができた。
 
 採取はどーするかというと、シラカバの幹の部分に深さ数センチの穴をドリルで開けそこからクダを伸ばし採取。写真はお誘いをいただいたメーリングリスト仲間の役場職員のSさん宅裏山のシラカバの木。3月頃から採取はできるのだが、4月中旬から末にかけてのこの時期にもなると丸1日24時間で10㍑もたまるという。また、ゴミが入らないようペットボトルを利用し、キャップに穴を開けてクダを通している。
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 「樹液」といっても想像するような「ダラ~」としたような松ヤニや蜜を連想させるようなものではなく、サラサラして無色透明の「水」に近い。でお味は、ほんの~りと甘くて、またあるデータによるといろんなミネラルも豊富に含まれているという。まさに、ミネラルウォーターそのものだ。1㍑くらいを熱して蒸発させてやると、ほんのわずかだか水あめがとれるそう(下の写真がその「シラカバ樹液」。ねっ、ホントに水のようでしょ!)。
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 調べると古来よりシラカバ樹液は漢方や健康飲料として愛飲されているそうで、日本だけでなくロシアや韓国、中国などシラカバのある地域ではこのように大自然から恵みをいただいているのだそう。最近は、化粧水や商品用の飲料としてもいろいろ利用も進んでいるらしい。
 あ、そうそう、木に穴を開けてダイジョウブ?ってみんなも思うでしょ。穴を開けたところにコルクのような栓を入れておけば自然と木自身がふさいでくれるという。上の採取している様子の写真をよく見ると、今年のクダの穴の右下となりくらいに同じような穴の大きさで黒っぽいくぼんだ点があるのが分かると思うけど、Sさんによれば昨年穴を開けたところだという。確かにきれいにふさがっていた。さらに、木は枯れないの?とも思うけど、樹液がとれるのはこの約1ヶ月の間で、いよいよ新緑を出すために相当な水が必要になってくると樹液はとれなくなるのだそう。
 
 いや~、オイラの事務所の裏は実はシラカバの林になっているんだけど、簡単に採取できるので自分でもやってみようといつもいつも思っていながら、冒頭のように気付けばいつもその旬を過ぎているのである。今回Sさんにいっぱいもらったので、のどが渇いたらこれを飲むようにしよう。・・・とその前にいわゆる賞味期限だが、生ものなので採取後冷蔵状態で5日、常温で2日くらいだそうだ。それこそ、裏山のシラカバさんに少し協力していただいて、仕事帰りにセットして朝その日の分をいただくというふうにすればいつでも新鮮に飲めるということなのだが・・・、今回はSさんにお世話になって来年こそは自分で(苦笑)!

・・・というわけでみなさんも是非お試しあれ~!今回の「オイラのひとり言」でした。
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by agtec | 2007-04-24 23:53 | ●オイラのひとり言