自分の心の火が揺らついているとそれを整え直すのに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。民俗学では「旅」を「他火」と書くそうだ。そんな「他」の「火」にあたりながら考察する「夢多(ムダ)」の多い日誌。


by agtec
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吹雪の中の犬ぞり体験

 いや~、昨日の夜は、なんだかんだしながら深夜1:00ごろまで起きていたのだが、その頃は「ホントに大荒れの天気になるのかい?」と疑うくらい台風前の静けさの感じで穏やかな夜だった。がしかし、今日の朝は暴風の風の音で目を覚ました。案の定、外を見れば、重たい湿った雪が横なぶりに時折突風となって降っていた。いやはや、天気予報は当たったが、今日は「犬ぞり体験」のお客さんが来る日。「おいおい、大丈夫かい?」と慌てて受け入れ先に連絡し「なんとかなりそうだ」と心強いお返事。体験場所は東川ではなく、同じ上川管内の鷹栖町っていうところなんだけど、どうやら、同じ管内といっても大雪山麓の東川町と管内の西のほうにある鷹栖町では、風や雲の「通道」が違うようで、そんな荒れた天候でもないとのことで、とにかくお客さんとともに、レッツゴー!
 確かに、吹雪は吹雪でも、今日は気温が高いせいもあって(高いといっても0℃前後なんだけど)、それほど寒くもなく、「犬ぞり体験」だけでなく、なかなか北海道に住んでいても経験できないような貴重な「吹雪の体験」もできたと思う。というのも、今回お申込みいただいたお客さんは実は沖縄の方で、雪を見るのも触るのも初めてという北海道の冬初体験のお客さん。おかげさまで、この吹雪も貴重な体験として満足して無事体験を終えることができた。
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 ところで、我々受け入れ側にとってみれば、北海道最高峰の旭岳と大雪山連邦がくっきり見えて、さらに今日のような湿った雪ではなく、北海道ならではのパウダースノーのサラサラ感の雪の中を、颯爽と犬ぞりで走りぬけるような北海道の大自然の力を借りた演出をしたかったのだが、こんなに大荒れの天気になるとはね。でも、受け入れ側にとればこういった天候の日こそ、どう魅力的な演出をできるかが力のみせどころでもあり、またそれがお客さんにとってみても地域を知るといった意味での体験型観光の魅力でもあるのではないかと思う。「ホントはこうなんだけど~」とか「もっと晴れていたら」とか「いつもならこうなんだけど」などなど、「たら」「れば」をお客さんに言っても仕方がない。今ここにあるもの、今目の前で起こっていること自体が、現実なのである。この現実をいかに味方にするかということだ。
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 このような近年体験観光が増えている要因として癒しやゆとりなどを、自然や地域の暮らしの人物の生き方に触れたりする体験に求めている。しかし、自然は天候の変化が起こるし、毎年毎日が同じではない。何度か書き込みをしているグリーンシーズン中の農業体験などもそうだが、自然を相手にするようなこのような体験は、真実の自然の暮らしと関わっているが故に起こることでもあり、我々が目指している「本物の感動体験」の証でもあるのだ。自然や人の暮らしの営みを体験観光化していく上では、このような「ノンフィクション」の中に「ホントウの意味での暮らしの真実」がある。「予期せぬ自体」や「予定通りいかない」ときにどうするかを「ノンフィクション」の「ホンモノ体験」を通して「生きる力」の糧として学んでいただければと思うし、我々も魅力ある体験観光を創造していければと思うのである。今回の「体験観光コラム」でした(つづく)。
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by agtec | 2007-01-07 21:47 | ●体験観光レポート